看護師の退職時の社会保険と健康保険の手続き

職場を離れる理由は様々なものがありますが、看護師を退職するときに、まずは健康保険を勤務先に返却しなくてはなりません。勤務先から社会保険に加入していた場合(月々の給料から社会保険料として天引きされ、明細に記載されているので確認できます)、退職により資格を喪失しますので、その後は国民健康保険に加入の手続きを取るか、これまで通りの健康保険を使うために任意継続の手続きを取るか、どちらかを選択しなければなりません。

 

給料明細に記載されている健康保険料は、本来支払うべき保険料のおよそ半分の金額ですから、看護師を退職後に支払う任意継続の保険料は、給料から天引きされていた金額の倍になると考えなければなりません。国民健康保険の場合も、全額自己負担ですのでこれまでより金額が大きくなるでしょう。

 

加入していたのが健康保険組合であった場合、組合によっては付加給付制度があるところもあるようです。健康保険ではお産のときなど一時給付金が支給されますが、組合独自にさらに、一時金を付加するなどの制度です。看護師の給料は一般業界での事務職等より高額だと言われていますので、しっかり貯金をしていたとしても、こうした制度があるのなら利用するのもよいでしょう。

 

看護師の仕事を退職したあとの生活の変化に役立つ制度があるなら、任意継続手続きをするのも有用な選択ですが、任意で継続できる制度であるものの、任意で辞めることはできない、二年間は継続し続けなければならない制度です(保険料の納付遅れや死亡の場合、希望の看護師求人に巡りあうなどして新たに就職、健康保険に加入した場合などは、資格が取り消されます)。給料はなし、保険料の低さと保険給付の両面から、どちらが経済的に自分に合っているのかを比較検討して、選択しましょう。

 

厚生年金の加入者資格も喪失しますので、国民年金に切り替える必要があります。こちらは在住の市町村にある市役所や区役所の窓口で手続きをします。また条件に見合う看護師求人がなかなか見つからない場合、再就職支援として雇用保険の失業給付金制度もあります。給料収入がない間の、心強い味方です。手続きは管轄のハローワークで。勤務先から離職票を発行して貰い、それを持って手続きにいくことになります。